こんにちは、ゆうらです🌻
先日、親戚のお葬式がありました。
亡くなった親戚の方は、生前はおうちに行くといつもケーキを出してくれたり、わたしが小さいころは庭で一緒にボール遊びしてくれたりしました。
会った回数は少ないし、そんなに近い存在だったわけでもないし、最後に会ったときにはもうわたしのこと忘れちゃってるみたいだったけど、わたしの思い出にはちゃんと残っています。
どうか、あの世でもお元気で。ご冥福をお祈りいたします。
さて、今回の記事では、実際にお葬式を体験してみて、お葬式について疑問に思ったことを調べてみたので、それをまとめてお届けします!

お葬式は大事な儀式だから、お葬式について知らないよりは知っていた方がいいと思うので、ぜひ読んでください!
はじめに
この記事では、わたしが純粋に疑問に思ったことを調べて、わたしが理解した内容をまとめていきます。
そのため、詳しい方からしたら失礼な疑問や、わたしの解釈が入った解説が含まれることがありますが、ご了承ください。
また、ここでいう「お葬式」というのは、納棺・出棺・火葬・告別式(葬儀)のことを指します。
お葬式ってどうしてするの?
わたしは、お葬式で喪に服すことが遺族や遺された人たちの心のケアになるのだと思っていて、お葬式によって諸々の儀式をすることでしっかりお別れをして自分の気持ちの整理をする役割があるんだと思っていますが、実際のところはどうなんでしょうか。



調べてみました!
理由は大きく分けてふたつある
調べてみた結果、どうやら理由は大きく分けてふたつあるようです。
- 故人の死を悼み、死後安らかに眠れるように願う
- 遺族をはじめ遺された人たちが故人の死を受け入れ、気持ちを整理し故人との別れを実感する
1. 故人の死を悼み、死後安らかに眠れるように願う
こちらは、宗教的な思想が大きく関係してくる考え方ですが、「死を悼み、死後の安寧を願う」のが大きな存在意義であることは共通しています。
2. 遺族をはじめ遺された人たちが故人の死を受け入れ、気持ちを整理し故人との別れを実感する
こちらについては、昔から今に至るまで、葬儀は旅立つ死者のためだけではなく、遺された生者の気持ちの整理をつけるために行うものでもあるとのことです。



やっぱり、遺された人たちのための儀式なんだね!
数珠・喪服などのお葬式アイテムについて
ついでに、数珠や喪服などのお葬式に使うアイテムの意味についても調べてみました。
数珠について


数珠は念珠(ねんじゅ)とも呼び、念仏を唱える時に使用する法具で、煩悩を消して身心を清浄にし、仏さまへの帰依をあらわすとされているそうです。
数珠を身につけることで、魔除けや厄除けにもなるといわれています。
念仏を唱える時に使用する法具のため、主にお寺で使うことが多いようです。
具体的な使用シーンは以下の通り。
数珠の使用シーン
- お仏壇にお参りをするとき
- お墓参りをするとき
- お通夜やお葬式に参列するとき
- 寺院にお参りするとき
- 法要に参列するとき
喪服について


黒い服で、「喪に服している」ということを表すそうです。
しかし、昔は白色を着ていたらしいです。
西欧化を進めていた明治政府が、西洋の葬祭儀礼にならって喪服を黒にそろえたのがきっかけだとか。
また、喪服とビジネススーツも少し違うようです。
喪服 | ビジネススーツ | |
---|---|---|
色 | 漆黒・墨黒 | 明るめの黒・グレー寄り |
光沢 | なし | あり |
シルエット | ゆったり | すっきり |
確かに、喪に服しているのに、明るいグレー寄りの黒でてらてらしてるものを着ていたら、「うーん?」ってなりますね。



喪服には、なるべくマットな黒色のものを選ぶのがよさそうですね
みんなで少しずつ作業を分担してやる理由
これは調べても検索結果に引っ掛からなかったので、わたしの思う『みんなで少しずつ作業を分担してやる理由』を書いておこうと思います。
前項でも書きましたが、お葬式関連の儀式には、喪に服すことで自分の心の整理をする役割があるのだと思っています。
その手段のうちのひとつとして、納棺や場を整えるなどのいろいろな作業も、係の人がひとりで終わらせるんじゃなくて、ひとりひとりが参加することで、気持ちの整理をするための時間にしているのだと思います。



頑張って言語化しました!
お坊さんが唱えているお経について
次は、お坊さんが唱えているお経についてフォーカスしてみましょう!


お経はなんで唱えるの?
お経は、以下のふたつの理由があって唱えるみたいです。
- 故人を極楽浄土に導くため
- ご利益を得るため
故人を極楽浄土に導くため
仏教では、亡くなった人は輪廻転生を繰り返し、やがては極楽浄土に行くと考えられており、法要でお経を唱えることが、故人を極楽浄土へ導く手助けとなるそうです。
また、宗派によってはお経を唱えるだけで仏様の救済を得られて、極楽浄土に行けると考えられており、お経を唱えることは故人の冥福を願う意味が込められています。
ご利益を得るため
お釈迦様の教えであるお経は、唱えるだけでご利益があると言われているそうです。
そもそもお経とは、現在生きている人を幸せに導くための教えであり、その教えを唱えることで、お釈迦様の考え方を学び、幸せに近づける役割を持っているとのことです。
また、お経を唱えることそのものがお釈迦様の教えを知る第一歩であることから、意味を理解していなくてもご利益があるといわれているそうです。
お経にはどんな意味があるの?
この項ではお経の内容について調べようと思いましたが、どうやらお経の種類によって内容も異なるようなので、それぞれのお経のざっくりとした内容だけ書いておきます。
世の中にはお経がたくさんあって、宗派によっても唱えるお経に違いがあるそうですが、今回は以下の4つについてまとめました。
- 般若心経(はんにゃしんぎょう)
- 阿弥陀経(あみだきょう)
- 法華経(ほけきょう)
- 華厳経(けごんきょう)



法華経(ほけきょう)って、うぐいすの鳴き声みたいで可愛い名前だね
般若心経(はんにゃしんぎょう)
お釈迦様の弟子と観音菩薩の対話形式になっているそうです。
弟子のシャーブリトラが「悟りを得て、この世の苦しみから逃れるにはどうしたらよいか」と尋ねるところから始まり、観音菩薩が世の中の在り方を説いているらしいです。
全文は300字ほど。
阿弥陀経(あみだきょう)
極楽浄土の存在と行き方について説いているらしいです。
前半では、極楽浄土はいっさいの苦しみのない素晴らしい場所であることを説き、中盤からは念仏を唱えることで極楽浄土に行けると示しているそうです。
全文は1800文字ほど。
法華経(ほけきょう)
人間だけでなく動植物や大地などのすべての存在には仏の心があると説いていて、そのすべてに感謝し「南無阿弥陀仏」と唱えることで誰でも成仏できることも示しているらしいです。
法華経が説かれるまでは、悪人などの特定の人物は成仏できないといわれてたようですが、法華経が現れたことですべての存在が成仏して救われることが明かされたそうです。
全文は6万文字以上。
華厳経(けごんきょう)
「世の中の全てのものはお互いに干渉し合うが、邪魔することのないもの」と説かれており、華厳経の中心の教えとなっているらしいです。
また、華厳経の中で登場する「毘盧遮那仏」を模して造られたのが東大寺の大仏だそうです。
全文は数十巻に渡ります。
お経を読んでる間とかお線香をあげるときにちーんってするやつはなんでやるの?
お経を読んでいる間にお坊さんが鳴らしたり、お線香をあげた後に「ちーん」と鳴らすあれの正式名称は、「リン」といい、漢字では、「鈴」もしくは「輪」と書くみたいです。
リンは、音を鳴らすことで、以下の3つの役割を果たしてくれているそうです。
- 人々の邪念を払う
- 極楽浄土に届ける
- 読経の音程とリズム、スピードを合わる



これらの役割を果たしてもらうためには、音を鳴らす時にご先祖様や仏様のことを思い、心を込めて鳴らすことが大切だそうです。
以下で、それぞれの役割についてもう少し詳しく書いていきます。
1. 人々の邪念を払う
邪念とは、人が持っているよこしまな考えや雑念のことを言い、この邪念を払ってくれる役割があるそうです。
2. 極楽浄土に届ける
「チーン」という美しい音にのせて、供養や祈り・俗世に生きている人の心の気持ちを、極楽浄土の故人へ届ける役割があるそうです。
3. 読経の音程とリズム、スピードを合わる
リンの音は、ドレミファソラシドの「レ」音が基準になっており、読経の音程とリズム・スピードを合わせ易い音になっているそうです。
鳴らすタイミングについて
リンは、仏前に向かう度に鳴らすものではなく、主に読経中に鳴らすものであり、読経の中では鳴らす場所が決められているそうです。
だから、お線香やごはんをあげるときに鳴らすのは、むやみやたらと鳴らしている行為になるみたいです!



知らなくて、今まで鳴らしちゃってた!ちゃんと調べてみてよかった!今度から気をつけよう!
お焼香はなんのためにやるの?


お葬式中頻繁に行うお焼香ですが、なんのためにやるんだろう?と疑問に思ったので調べてみました。
お焼香をやる理由
焼香とは、葬式や法要で香を焚き、故人や仏様を拝む行為だそうです。
仏教には、焼香の香りは仏の食物であるという考えがあるため、故人や仏様にお食事を楽しんでもらい、また、あの世での幸せを祈るために焼香をするそうです。
さらに、焼香はする側の邪気を祓って精神と肉体の穢れを取り除くともいわれているそうで、心と体を清めて、お参りをするための作法とも考えられているようです。
お焼香の手順・やり方
お焼香の手順についても調べてみました。
お焼香の手順
1.順番が来たら祭壇の前まで移動する
2.祭壇の手前で遺族と僧侶に一礼
3.焼香台の前で遺影に一礼
4.左手に数珠を掛ける
5.右手の親指・人差し指・中指の3本で軽く抹香を摘まむ
6.香炉の上に落とす
7.遺影に合掌をして一礼



見よう見まねでやっていたけど、きちんとした手順があるんだね。
どうやってご冥福をお祈りすればいいの?
亡くなった方にかける言葉である「ご冥福をお祈りいたします」ですが、



具体的にはどんな気持ちで言えばいいの?
と思ったので、調べてみました。


「ご冥福をお祈りします」の意味
「冥」には深くて暗いといった意味があり、死後の世界を指し、「福」は幸せを表すらしいです。
つまり、「ご冥福をお祈りします」は、「死後の幸せをお祈りします」という意味だそうです。
どうやってご冥福をお祈りすればいいの?
「ご冥福をお祈りします」「死後の幸せをお祈りします」という意味なので、そのまんま死後の幸せを願えばいいのだと思います。



もうちょっとカジュアルにすると、「天国で元気に暮らしていてね!」とか、「あの世でも楽しく過ごせますように!」みたいな感じかな?
法名ってなに?
納棺の儀式の際に、お坊さんから「法名をこのように付けさせていただきました」という説明があったので、法名ってなんだろう?と思って調べてみることにしました。
戒名と法名
法名(ほうみょう)とは、浄土真宗で用いられる言葉で、その他の仏教における「戒名」にあたるそうです。
なので、まずは、戒名について調べたことをまとめたいと思います。
戒名(かいみょう)とは
戒名(かいみょう)とは、仏弟子(ぶつでし)になった証として与えられる名前のことで、元々は生前に出家して仏弟子に入ったものに与えられるものでした。
しかし、出家していない人も迷うことなく極楽浄土へ行くために、出家していない人も、亡くなると戒名を授けてもらうようになりました。
つまり、戒名は、仏の世界における故人の名前ということになります。
法名(ほうみょう)とは
前述の通り、法名(ほうみょう)とは、浄土真宗のみで用いられる言葉で、その他の仏教における「戒名」にあたります。
生前に、仏教において最も重要視されている「仏・法・僧」の三宝に帰依し、仏弟子として生きることを誓った方に対して、浄土真宗のご本山から与えられるのが特徴だそうです。
また、生前のうちに法名を授かっていない方が亡くなったときは、葬儀において故人を弔う儀式を担当する僧侶が、ご本山の代わりとして法名を授けるケースが一般的だそうです。
浄土真宗では、法名の前に「釋」もしくは「釈」を付けるケースが一般的であり、いずれも「しゃく」と読み、お釈迦様の弟子という意味があるそうです。



つまり、あの世での名前ということですね!
それぞれの儀式について※後で書き直す


故人が亡くなってからの全体の儀式の流れについても調べてみました。
亡くなってからの大まかな流れは、以下の通りです。
- 末期の水(まつごのみず)・遺体の搬送
- 納棺
- 通夜
- 葬儀
- 出棺・火葬
- 初七日法要
- 四十九日・納骨法要



下記で詳しく見ていきましょう!
1. 末期の水(まつごのみず)・遺体の搬送
故人が亡くなってから、最初に行う儀式です。
故人の口を水で湿らせる儀式で、死者の喉の渇きを癒したり、安らかに旅立てるようにするために行います。
臨終に立ち会った人は、全員参加するのが一般的です。
儀式が終わったら、死後処置と死化粧など(エンゼルケア)を行い、それらの処置が済んだらご遺体を安置できる場所に運びます。
ご遺体を搬送するのは、葬儀を執り行う葬儀社のスタッフなど、十分な知識を持った人が担当するのが一般的です。



火葬は法律で一定時間以上安置してから行うことと定められているそうなので、遺体を安置する必要があるんですね。
2. 納棺
ご遺体を棺に納める儀式です。
納棺は故人が安らかに旅立つために、ご遺体を綺麗にする大切な儀式です。
火葬の前に、副葬品として思い出の品などを棺に入れることもできます。



ただし、入れられないものもあるので、スタッフの方に確認しましょう!
3. 通夜
故人との別れを近しい人たちと一緒に偲ぶ儀式です。
最近では、18時〜19時くらいから始まるケースが多く、お坊さんが読経を行ってから焼香に移る流れが一般的です。
お通夜を終えた後は、控え室などに移動して参列者に食事が振る舞われることもあり、振る舞われる食事は「通夜振舞い」と呼ぶこともあります。
4. 葬儀
ご遺族や友人・知人が故人の冥福を祈り、死者を葬るための儀式です。
お通夜の翌日に行われるのが一般的です。
進行はお通夜とそれほど大きな違いはありません。
5. 出棺・火葬
「お別れの儀」と呼ばれる、最後の遺族との対面を出棺前に行うのが一般的です。
お花などを棺に納めて、故人へ別れを告げます。
火葬場へ到着した後は火葬されます。
火葬とは、ご遺体を焼却して残ったご遺骨を葬るという葬法のひとつです。
最後にお坊さんが読経し、参列者が焼香するケースもあります。
火葬にかかる時間はどのくらい?


火葬にかかる時間の目安は、1~2時間とされています。
ご遺体が燃焼されてからお骨が冷えるまでにかかる時間が、40分から1時間半ほどかかります。
火葬はどのくらいの温度?


火葬炉の温度は高い方が早く燃えるため、火葬の時間が短くて済みますが、温度が高すぎるとご遺体がほとんど燃えてしまい、骨の形もきれいに残らないそうです。
そのため、火葬炉の温度は800度~1200度が一般的とのことです。
また、ダイオキシンなどの有害物質を発生させないために最低温度が800度を下回らないようにするなど、各地方自治体で規定が設けられているそうです。
6. 初七日法要
人が亡くなってから初めての7日目に行う、最初に行う法要です。
原則的には死後7日目に法要を行いますが、近年は参列者の予定を考慮して、葬儀当日にまとめて行うことが多くなっています。これを「繰り上げ初七日法要」と言います。
初七日の法要では、遺族や親族が集まり僧侶にお経を読んでもらいます。
7. 四十九日・納骨法要


命日から7日ごとに行われる忌日法要の49日目に行われる法要が四十九日法要です。
四十九日は七七日(なななのか・なななぬか)や忌明けなどと呼ばれることもあります。
仏教では、亡くなった方はあの世に行くと初七日から7日ごとに生前の行いを裁く審判を受け、最後の49日目の審判で極楽浄土に行けるかどうかが決まるとされています。
そのため、仏教では亡くなってから49日目である四十九日を「忌明け(きあけ)」と呼び、遺族はこの日を境として、故人のご冥福を祈って喪に服していた期間を終えます。


四十九日では複数の儀式が行われ、そのうちのひとつである納骨法要は、遺骨を骨壷に収め、お墓へ納めることをいいます。
一般的に納骨前(火葬後)は、遺骨は骨壺に納め、仏壇や祭壇に置いて供養します。
地域によって異なりますが、納骨は三回忌までに行われます。
まとめ
お葬式にはいろいろな儀式や手順がありますが、どれも故人や遺族を想って行うことが大事ですね。
また、自分の心の整理をつけるためにも、後悔のないようしっかり行いましょう。
改めて、亡くなった親戚の方のご冥福をお祈りいたします。わたしが死んだら天国でまた遊んでね。